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2007/04/24(Tue)

ROCKY BALBOA (文庫)

image_662a384036b98  まだまだロッキー祭りは続きます。

 購入はしていたけど、劇場で見る前に読んでしまわないように封印していました。 ロッキー4は見る前に小説版を読んで失敗していますんで・・・ あのころは高校生だったので、自制心が足りなかったんだなぁ(?lt;br />
 月曜の夜中にBGVとしてロッキー3のDVDを掛けながら、一気読み。
 以下、映画のネタばらしもありますので注意です


フィラデルフィアへの帰?lt;/a>

 まず、何故か日本では映画も小説も「ロッキー ザ ファイナル」と言うタイトルを付けていますが、原題は「ROCKY BALBOA」。ロッキー6でもありません。ネタバレになりますが、ロッキーは死んだワケではなかったし、ディクソンとの闘いの後にも、まだまだロッキーの人生は終わりません。ROCKY6ではなくて、ROCKY BALBOAと言うタイトルにした制作陣の思いを尊重して欲しかったなぁ。
 ま、愛のない配給会社なので、しょうがないか・・・

 さて、映画のノベライズは、 映画脚本 → ノベライズ → 映画公開と同時に発売、という流れなので、大抵は脚本が映画の完成する前の段階のモノなので、映画との多少の違いや、後日カットされるシーンなどが書かれていることが多いのです。 劇場で見たときに「本来なら、もっと丁寧に書かれているだろうに、尺の長さでカットしたシーンが沢山ありそうだな」と感じていましたが、読んでみて判った、まさにそれが沢山ありました。

 大きな違いは、ロッキーと同居していたポーリーが、ロッキーの過去ばかり振り返る寂しさ、雰囲気に耐えきれず、女の所に出て行ってしまうのです。
エイドリアンも、息子も、ポーリーも居ない寂しさに、ポーリーの荷物を引き上げていたポーリーの愛人に『寂しくなるな・・・犬でも飼うよ』ととつぶやく。そこが、ロッキーがステッピーと一緒に、アニマルシェルターからパンチーという犬を引き取るまでに繋がるんですね。 あのシーンがとってつけたようなのは、このシーンをカットしたせいだったんです。あぁ、スッキリした。

 ポーリーがロッキーと別居したのち、まじめ(?)に精肉工場の警備員として働いているポーリーを2時間抜け出させて、エイドリアンとの思いでツアーに出ていたことが、ポーリーのクビの原因になっていたり・・・

 他にも、リトルマリーとの出会いや思いも、ステッピーへの優しさも、JRへの気遣いも、台詞のらに隠れていた思いや劇場で語り足りなかった場面をノベライズ版は補ってくれています。次に劇場で見るときに、また違う見方が出来るでしょう。

 あ、でも、トレーナーのデュークや、対戦相手のディクソンに関してはノベライズでもあまり掘り下げていませんでした。残念。

 と言うことで、ロッキーファンならMust Readな本でしょう。

 ノベライズを読んだ後で思うのは、映画でカットしたシーンを繋げてのディレクターズバージョンもDVDに入れて欲しいことなのですが、スタローンも忙しくなるから、無理かなぁ。 米国でDVDが発売されるのですが、特典はインタビューくらいのようだし。



 Youtubeでコツコツ、探すしかないのかな。
ロッキーが勝つエンディングも撮られていたようですが、これは多分エキストラへ本当のエンディングを知らせないためのブラフだったのでしょう?lt;br />



 余談ですが、ロッキーの次に好きなキャラは?と聞かれると『トニー ガッツォ』と答えます。1,2で出てきた高利貸しのイタリアンマフィアです。何故か3から出なくなりましたが、(チャンピオンとしてのクリーンなイメージを作るため、ミッキーがガッツォとの距離を置くようにしていた?) イタリア移民達の底辺の生活を支えているガッツォの厳しさと優しさが、フィラデルフィアの70年代だったんだなぁ、と、しみじみ思います。 

by Canno | 2007/04/24 06:06:06 | 本読みました | comment(0) | trackback(0)
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