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2007/05/03(Thu)

秒速5センチメートル

image_662135a3334ad  新海誠監督の作品は「ほしのこえ」から知り,DVDで「雲の向こう、約束の場所」も見ましたが、俗に言うセカイ系の作品で、面白いんだけど、肌に合わない感じで見終わった後の余韻が独特だなと思ってるだけでした。 

 たまたま開始時間が合ったし、あまり広く公開されている作品ではないので、SF混じりのセカイ系映画で軽い気持ちで見られるかと思い、前知識なし?lt;a href="http://5cm.yahoo.co.jp/index.html" target ="_blank">「秒速5センチメートル」を劇場で見ました、が、精神的にかなりのダメージを負ってしまいました。 (え?


 ネタバレ有ります。

 ざっとストーリーをまとめると、1990年代初めの東京(豪徳寺)、13才で互いを好きになった二人。親の都合で女が中学進学から栃木に引っ越しになり、中学生の2人は手紙のやりとりを重ね、遠距離恋愛で互いの思いを募らせる。
 男も、親の都合で中3から鹿児島の種子島へ行くことに。互いの距離がまだ近いうちに会いたい。男は雪の降る東京から、栃木まで会いにいって、互いの思いを確認して(プラトニックに)一晩を過ごして、それぞれの生活に戻る。。

 栃木と種子島の高校生活でも手紙のやりとりとメールをしてたんだけど、女の方から別れ話が。 男はこの恋をずっと引きずったまま東京の大学へ進学、就職。そして今、エンジニアとしてやっていた男は自分の立ち位置が判らなくなって雪の降る街をさまよい、女は左手の薬指に指輪をはめて、婚約者へ会いに栃木から東京へ向かう。

 女は13才の恋をステップに幸せに向かい、男は13才の恋を引きずったまま、途方に暮れている。

 強烈な恋をして破れてしまった男ってのは、それから逃れることが出来ないで、一生引きずって背負って生きていくんです?lt;/b>  あぁ、ちょっと違う形だけど、判るよその気持ち。主題歌?lt;a href ="http://meta.yahoo-streaming.jp/webevents/yahoo/event/5cm/preview_1500k.asx" target ="_blank">山崎まさよしの「One more time, One more chance」、この歌の詩から何から個人的にトラウマソングなので、もうだめかもしれない。

 どこかで、舞台が飛躍して現実の話ではなくなってくれないかと願っていましたが、イメージシーン以外は全て現実が舞台、最後に、主人公の男は途方に暮れて過去を思い描くだけ。これが辛かった・・・公式サイトによると監督は、”ちょっとせつない話で、それでも最後、希望を持って気持ちよく見終わってもらう”ことを、考えていたようですが、私的には駄目でした。

 多分、10〜20代の若い人は違うんでしょうけどね。

 あ、でも、割と良い映画だと思いますよ。前作にあった荒削りさと意味のわからない理屈臭さが薄れてきて、それでいてしっかりと現代の地に足をついた脚本と演出だったと思います。

 あぁ、今判った。 氷室冴子の「海がきこえる」(小説版)を救われない話にすると、こんな風になるかもなぁ。

by Canno | 2007/05/03 21:02:55 | 映画見ました | comment(0) | trackback(0)
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