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2010/03/04(Thu)

遠隔操作型ソルトバス(超臨界水バッチ試験用)

image_6627cfff640f2  超臨界水のバッチ試験のお供に、ソルトバス

多くは学生さんが日々反応器に水と試料を仕込んでは、手でソルトバスへ投入して時間を計って、引き上げているかと思いますが、やはり溶融塩の取り扱いとしては事故もありますし温度を引き上げると揮発吸引の問題もありまして、出来れば自動化で遠隔操作したいところです。

 このソルトバスは東北大の超臨界センター 渡邉賢准教授からの御依頼で作成しましたが、ポイント?lt;br />・「遠隔操作できる:安全性追求」
・「揺動(反応器を揺らすこと)が出来る」
・「反応器を水平にしてSWINGも出来るように」
・「コンパクトに」
「安く、急いで」

 はい、うちに依頼が来るのは、5番目のweightが大きいからですね。

で、2ヶ月でこんなのが出来ました
↓ youtube動画有ります




 試験をしている学生さんとヒアリングをしていて、単純に水平に投入する形で反応器を入れると、冷却で水に突っ込むときも水平になってしまいます。しかし、ガスサンプリングをする関係で、内部の高粘性試料がガスサンプリングのノズル(上部の1/16継手やバルブ)に詰まるとガス回収が出来ない、と言うことで、
「暖めてるときは水平投入だけど、冷却では立てて投入する必要がある」と言うのに気がつきました。

 頭を悩ませましたが、何とか設計の神様が降りてきてくれてシンプルに解決できました。

 いままで、バッチに繋いだ針金をゆらゆらと30分以上揺らし続けていた学生さんは、この装置が出来て試験中にソルトバスから離れる事が出来るようになりました。その間に次の反応器の仕込みとか、分析などに活用できますね。

 今回、予算の関係で防護用のクリアカバーを付けられなかったのは残念です。是非追加予算を取っていただき、完成型にしたいところです?gt;>Wさん

by Kanno | 2010/03/04 20:03:42 | こんなの作りましたけど | comment(0) | trackback(0)
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